第118回 性病予防薬 ドキシペップ完全解説

みなさんこんにちは!
バナナ先生こと、くぼたクリニック松戸五香院長の窪田徹矢です。

さて今日はですね…ちょっと“ドキッ”とする、でも“知っておくと人生レベルで自分を守れる”大切な話をします。

最近ニュースで聞きませんか?
日本で梅毒がものすごい勢いで増えている、というあの話。

東京都だけで2024年は3700人を超えて、過去最多。
これはもう「他人事」じゃなくて、すぐ隣にいる誰かが感染しているレベルになってきています。

もちろん、コンドームはすごく大事。でも現場では、
「ついそのまま…」
「途中で外れちゃった…」
そんなこと、普通に起きるんですよね。

そこで今日紹介するのが……
**性行為のあとに飲むだけで、梅毒やクラミジアのリスクを大きく下げる“新しい予防法”『ドキシペップ』**です。

アメリカCDCも正式に推奨し始めた、世界中で今いちばん注目されている性感染症予防の切り札。
今日はその全貌を、ラジオで分かりやすくお届けします。

さあ、ここからが本題です。

==================
第1章:ドキシペップとは?
==================

ドキシペップとは、
“性行為のあとに飲む、細菌性性病の予防薬” です。

「アフターピルの性感染症版」
と言うと、かなりイメージしやすい人も多いと思います。

正式名称は
ドキシサイクリン・ポストエクスポージャー・プロフィラクシス。
つまり「リスクがあったあとに飲むお薬」。

やることは本当にシンプル。

性行為のあと、できれば24時間以内、遅くとも72時間以内に、ドキシサイクリン200mgを1回飲むだけ。

毎日飲む必要はありません。
“必要な時だけ使う”という、非常に現実的で負担の少ない予防法です。

==================
第2章:驚くべき予防効果
==================

「いやいや、本当に効くの?」
そう思いますよね。

実は、めちゃくちゃ効くんです。

アメリカの大規模臨床試験で明らかになった数字はこうです:

●クラミジア → 70〜80%減
●梅毒 → 70〜80%減

飲むだけでこの効果。
これは本当に革命です。

一方で、正直に言うと、
●淋菌(淋病) → 約50%減
これは耐性菌の問題があるからです。

つまり、
「ドキシペップを飲めばすべて安心」ではない
というのは、しっかり覚えておいてください。

そしてもうひとつ、とても大事な点。
この薬は“細菌”にしか効きません。

HIV
B型肝炎
ヘルペス
尖圭コンジローマ(HPV)
これらの“ウイルス系”には無効です。

ですから、HIVの予防には「PrEP(プレップ)」、
HPVにはワクチン、
そういう“複数の予防策を組み合わせる”ことが大事なんですね。

==================
第3章:安全性・副作用・耐性
==================

メリットだけでなく、リスクもしっかり話します。

副作用としてよくあるのは:

胃のムカムカ
空腹で飲むと起きやすいです。
多めの水と一緒に飲んで、30分は横にならないこと。

光線過敏症
少し日焼けしやすくなることがあります。
海や日焼けサロンは注意。

耐性菌
これが今、世界中の医師が議論しているポイントです。

「使いすぎると菌が強くなってしまうのでは?」
という懸念ですね。

ただ、CDCは現時点で
“メリットがリスクを上回る”
としています。

だからこそ重要なのは、
必要な人が、必要なときにだけ使う
というルール。

そしてもう一つ大切なのが、
3ヶ月に1回の定期検査を必ず受けること。

感染していても本人が気づかないケースは多いので、
ドキシペップは“検査とセット”で使うものだと思ってください。

==================
第4章:くぼたクリニックでの受診方法
==================

さて、このドキシペップ、どこで手に入るのか?

実はまだ日本では保険適用がなく、
扱っているクリニックも少ないんです。

だから、

「近くにない」
「忙しくて行けない」
「顔を見られたくない」

そういう声がすごく多い。

そこで、当院では
オンライン診療で全国対応
を始めました!

手順は簡単:

1)URL参照 デジスマアプリをダウンロード
2)ビデオ診察予約
3)スマホで診察
4)問題なければ薬を全国へ配送

もちろん、品名が分からないようにしてお届けします。

北海道でも沖縄でも離島でもOK。
完全にプライバシーを守りながら受け取れる仕組みになっています。

==================
第5章:どんな人におすすめ?
==================

CDCや世界的なガイドラインでは、

● 過去1年で性病にかかった人
● パートナーが不特定多数の人
● MSMの方
● 性風俗に従事している、または利用する方
● 性行動が活発な人

こういった方が推奨対象になっています。

“保険のように、持っておくことで安心できる”
そんな役割を果たすことができるんです。

性感染症は、恥ずかしいことではありません。
交通事故と同じで、「誰にでも起こり得ること」。

だからこそ、
知識と準備で守ることができる病気
なんですね。

==================
エンディング

==================

「自分にも必要かもしれない」
そう感じた方、まずは気軽に相談してください。

オンライン診療リンクは、この放送ページに載せています。

当院ではドキシペップだけでなく、
ED・AGA・ダイエット薬なども
全国オンラインに対応しています。

“男性の悩みも、女性の悩みも、性の悩みも”
なんでも受け止めるクリニックです。

今日は
性行為後に飲む性感染症予防薬・ドキシペップ
についてお話ししました。

少し勇気のいるテーマかもしれませんが、
知っておくことで未来が大きく変わります。

それではまた次回お会いしましょう!
バナナ先生こと、窪田徹矢でした!