こんにちは、バナナ先生のハッピーラジオのお時間です。
今回は医療の現場から、今だからこそ知ってほしい「2025年版インフルエンザワクチンの最新情報」についてお届けします。
「今年は打とうか、見送ろうか…」
そんな迷いを抱えている方へ、最新の研究と日本の流行予測を踏まえて、分かりやすく解説していきます。
🎯1. 今年のインフル流行はどうなる?
まず、2025年の流行予測ですが、国立感染症研究所やWHOの発表によると、今年の主な流行株は以下の通りです。
- A型(H1N1)
- A型(H3N2)
- B型(山形系統 or ビクトリア系統)
これらは、毎年変化するインフルエンザウイルスの“顔”のようなもので、前年のワクチンが通用しないこともあるため、その年に合わせたワクチン接種が必要なんです。
📊2. ワクチンって本当に効くの?
ここで気になるのが、「打って意味あるの?」という疑問。
でも、大丈夫。効果を裏付ける**科学的なエビデンス(証拠)**があります。
- 健康な成人では、発症リスクをおよそ60%低下(Cochraneレビュー2024年)。
- 高齢者では、肺炎や心不全による入院リスクを大きく低減。
- 小児では、発症率を50~60%減少、特に喘息や心臓疾患を持つ子どもに効果的。
つまり、「重症化を防ぐ予防接種」として、高い効果があると証明されているんです。
🔁3. 毎年打つ意味、ちゃんとある!
「去年打ったから今年はいらないよね?」
そう思っているあなた、実はそれが大きな誤解!
インフルエンザウイルスは「抗原変異」といって、毎年少しずつ変化しています。
しかも、ワクチンの効果は3〜6か月ほどで低下してしまう。
そのため、毎年の接種が“記憶の強化=ブースター効果”になり、免疫力を高めることにもなるんです!
📅4. 打つタイミングはいつがベスト?
今年(2025年)のおすすめは、11月中旬までに接種を終えること!
その理由は…
- 抗体は接種から約2週間で作られ、
- その後3〜4か月が免疫のピークだから。
日本の流行のピークは1〜2月が多いため、11月中旬までに打っておくと、ちょうど良いタイミングで免疫がMAXになるというわけです。
ただし、妊婦さんや基礎疾患のある方、高齢者は少し早めの10月接種がおすすめです。
👦👵5. 誰が何回打つの?
- 生後6か月〜12歳未満の小児は、2回接種(2〜4週間空けて)。
- 13歳以上の方は、原則1回接種でOK。
- 65歳以上の高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、自治体の助成が受けられる場合がありますので、確認してみてくださいね。
🤒6. 副反応ってどうなの?
ご安心ください。副反応はほとんどが軽度です。
- 注射部位の赤み、腫れ、痛み:10〜20%程度
- 軽い発熱やだるさ:数%
まれに重い副反応(アナフィラキシーやギラン・バレー症候群)が報告されていますが、これは数十万〜数百万回に1回のレベル。
WHOや厚労省も、「ワクチンのメリットは、リスクを大きく上回る」と明確に言っています。
💉7. 他のワクチンと一緒に打てるの?
「コロナワクチン」や「肺炎球菌ワクチン」との同時接種も可能です!
皮下と筋肉で部位を変えればOK。高齢者では呼吸器感染症の入院リスクをさらに減らす効果もあるとの研究報告(JAMA, 2023)もあります。
🧑🏫8. 社会的にも大きな意味があります
- 学校や保育園の集団感染が減る
- 家庭内感染を最大60%抑える(Ann Intern Med, 2022)
- 高齢者や乳幼児のいる家庭では、**“守りのワクチン”**として非常に有効
つまり、自分のためだけでなく、大切な人のためにも打つ意味があるんです!
📌9. まとめ:2025年は「打つ」が正解!
- 今年のワクチンは、A型2種類+B型の4価ワクチンで広く対応
- 11月中旬までの接種がベスト
- 重症化・入院・死亡リスクをしっかり下げる効果あり
- 副反応は軽度、安心して受けられる
🏥くぼたクリニックグループからのお知らせ
当グループでは、10月よりインフルエンザ予防接種を開始します。
- くぼたクリニック松戸五香/新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科
→ 小学生以上を対象とした接種を実施 - くぼた小児科クリニック松戸五香
→ 生後6か月以上のお子さまの接種に対応
→ 痛みのない**フルミスト®(鼻スプレー型ワクチン)**のご案内も可能です
くぼたクリニックグループでは、皆さまの健康と安心を守るために、最新のエビデンスに基づいた予防医療を行っております。
ぜひこの機会に、家族みなさまで予防接種をご検討ください。
それでは今日はこのへんで。
インフルエンザから自分と大切な人を守って、元気に冬を迎えましょう!
次回のハッピーラジオもお楽しみに!

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