バナナ先生
「みなさんこんにちは〜!バナナ先生のハッピーラジオ、今日も楽しく元気にいきましょう。
さて今日は、“夜中のトイレ”が気になる方に、とっておきのお話です。
こんな経験ありませんか?
『ぐっすり眠ったはずなのに、朝から疲れている…』
『夜中に2回も3回もトイレに起きて熟睡できない…』
夜、トイレに起きる回数、あなたは何回でしょうか?
✅ 1回だけ…でも気になる
✅ 2回以上が当たり前
✅ 朝、眠った気がしない
ひとつでも当てはまるなら、今日の話はぜひ最後まで聞いてください。」
1. 夜間頻尿とは?
「就寝中に1回以上、排尿のために起きることを“夜間頻尿”といいます。
『1回くらいならいいんじゃない?』と思う方もいますが、実は睡眠の質を大きく下げ、日中の集中力や活動量に影響します。
だから、放っておかないほうがいいんです。」
2. 夜間頻尿の4つの原因
「では、なぜ夜だけトイレが近くなるのか?
昼間の頻尿とは少し違う、夜特有の原因があります。4つご紹介します。
1つ目は水分の摂りすぎ。
寝る前に水やお茶、お酒をたくさん飲めば、当然夜中に尿が作られます。
2つ目は夜間多尿。
夜は本来“抗利尿ホルモン”が働き、尿の量が減ります。
でも加齢や高血圧、心臓病、睡眠時無呼吸症候群などで、このホルモンが減ると夜中も昼間並みに尿が作られます。
3つ目は膀胱容量の減少。
前立腺肥大症や過活動膀胱などで、膀胱にためられる尿の量が減ったり、過敏になったりします。
4つ目は睡眠の質の低下。
“尿意で起きる”のではなく、“眠りが浅くてわずかな尿意で目が覚める”ケースもあります。」
3. 夜間頻尿を減らす5つの方法
「それでは、夜のトイレ回数を減らすための具体的な方法を5つお話しします。」
方法① 就寝前の水分コントロール
「まずは就寝2〜3時間前から水分を控えること。
味噌汁やスープも水分です。
さらに、アルコールやコーヒー、緑茶などのカフェインは利尿作用が強いので、夕方以降は避けましょう。
果物も夜遅くは控えたほうが無難です。」
方法② 夕食は減塩
「塩分を摂りすぎると喉が渇き水分摂取が増え、さらに体は余分な塩分を尿で排出しようとします。
結果、夜間の尿量が増えます。
夜は漬物、塩辛、ラーメンスープなどは控えて、薄味を意識しましょう。」
方法③ 夕方のふくらはぎ運動
「日中に足に溜まった水分が、夜に横になると心臓に戻って尿になります。
夕方に軽い運動で水分を戻しておくのが効果的です。
30分のウォーキング、またはその場で“かかとの上げ下ろし”を30回ほど行ってみてください。」
方法④ 入浴で体を温める
「体が冷えると尿意が出やすくなります。
就寝90分前にぬるめのお湯でゆっくり入浴し、深部体温を上げてから下がる過程で自然な眠気を誘います。
膀胱の過敏さも抑えられ、睡眠の質も向上します。」
方法⑤ 睡眠環境の最適化
「眠りが浅いと少しの尿意でも目覚めます。
寝室を暗く静かに保ち、室温・湿度を快適に。
寝る直前のスマホやテレビはやめて、脳をリラックスさせましょう。」
4. 専門医に相談すべきサイン
「5つの方法を試しても改善しない場合や、次の症状がある方は要注意です。
- 足のむくみがひどい
- 血圧が高い
- 家族から『いびきが大きい』『呼吸が止まっている』と言われる
心臓や腎臓の病気、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早めに医療機関へ。」
5. まとめ
「夜間頻尿は生活習慣の見直しで改善できることが多いです。
それでも改善しない場合は、専門医による検査で原因を特定することが大切です。
私が院長を務めるくぼたクリニック松戸五香では、泌尿器科の専門医が一人ひとりの生活背景や健康状態に合わせた検査と治療をご提案します。
夜のトイレで悩んでいる方、諦めずにご相談ください。」
バナナ先生
「今日は『夜間頻尿をゼロに近づける方法・5選』をお話ししました。
このラジオが参考になった方は、TikTok『ドクターバナナの診療所』もぜひチェックしてください。
それではまた次回のハッピーラジオでお会いしましょう!」
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