1. 今日のテーマは「射精と前立腺がん予防」
「さて、今日のテーマは…ちょっと衝撃的ですよ。
タイトルはズバリ、『衝撃!射精で前立腺がんを予防する方法』。
これ、ちょっと下ネタっぽく聞こえるかもしれませんが、れっきとした医学の話です。
私は泌尿器科の医師として年間25,000人以上を診察していますが、このテーマは患者さんからもよく聞かれます。
『先生、射精って健康に関係あるんですか?』って。
結論から言うと、あります!
しかも、関係どころじゃない。ある程度の頻度で射精をしている男性は、前立腺がんのリスクが下がる、というデータまであるんです。」
2. 前立腺がんの現状
「まずは背景からお話ししましょう。
前立腺がん、実は今、日本の男性で急増しているんです。
2020年には、肺がんを抜いて“男性がかかるがんの第1位”になるとも言われました。
なぜ増えているのか。
原因はいくつかあります。
一つは高齢化。前立腺がんは加齢とともに増えます。
もう一つは食生活の変化。特に欧米型の食事、脂質や動物性タンパクの多い食事が関係していると考えられています。
さらに、PSA検査(血液検査)による早期発見が増えたことも、統計的には患者数の増加として現れています。
とはいえ、やっぱり“かからない”に越したことはありません。
そこで出てくるのが今日の本題、『射精の頻度と前立腺がん予防』です。」
3. ハーバード大学の衝撃的な研究
「これが医学界でちょっと話題になったのは、ハーバード大学公衆衛生大学院が行った大規模研究です。
アメリカの医療従事者、約3万人の男性を長期間追跡したものです。
この研究では、性生活やマスターベーション、夢精も含めて“1か月の射精回数”を調査しました。
その結果、月21回以上射精する男性は、月4〜7回の男性に比べて前立腺がんの発症リスクが約20%低いことが分かったんです。
さらに別の解析では、その低下率が31%にもなったという報告もあります。
驚くのは、食生活や運動習慣、検診の頻度など、他の要因を全部調整しても、この結果は変わらなかったという点です。
つまり『たまたま健康な人が射精回数も多いだけ』ではなく、射精そのものに予防効果がある可能性が高いんです。」
4. 他の国でも同じ傾向
「この研究、ハーバードだけではありません。
オーストラリアの研究でも、週5回以上射精する男性は週1回以下の男性に比べて、将来の前立腺がんリスクが約3分の1減る、という結果が出ています。
国や人種が違っても同じような傾向が出るということは、この関係はかなり普遍的なものと考えていいでしょう。」
5. 年代別・現実的な目安
「とはいえ、『月21回も無理!』って声が聞こえてきます(笑)
そこで年代別に、現実的な目安をご紹介します。
- 40代 → 週1回以上、できれば月4〜5回以上。予防効果が高いのはこの世代。
- 50代 → 月に数回を意識。仕事や家庭で忙しくても、少し時間を作る価値あり。
- 60代以上 → 月1回以上はキープ。ゼロにならないようにすることが重要。
これはあくまで目安であって、無理をする必要はありません。
大事なのは“ゼロにしない”こと。性行為でもマスターベーションでも構いません。」
6. 射精で予防になる3つの医学的理由
「では、なぜ射精で前立腺がん予防になるのか?
医学的には大きく3つの理由があります。
- 老廃物を排出(デトックス効果)
古い精液や有害物質を外に出して、前立腺内をクリーンに保つ。 - 男性ホルモンのバランス維持
定期的な射精はテストステロン値を良好に保ち、ホルモンバランスを整える。 - 血流改善と免疫力アップ
骨盤内の血流が良くなり、免疫細胞も活発に。筋肉も鍛えられます。」
7. 実践のコツと注意点
「この健康法の良いところは、お金がかからず、自宅で安全にできること。
ただし、性感染症には注意しましょう。パートナーがいる場合はお互いの健康管理を大切に。
お一人の場合も、過度な負担にならないよう、自分の体調と相談してください。」
8. 予防だけでなく検診も
「最後にもう一つ大事なこと。
いくら射精習慣があっても、前立腺がんのリスクがゼロになるわけではありません。
定期的な健康診断やPSA検査を受けて、早期発見を目指しましょう。
予防と検診、この二本柱が最強です。」
バナナ先生
「今日は『射精で前立腺がんを予防する方法』をお話ししました。
“継続は力なり”、そして“継続は健康なり”。
自分の体を大切にしながら、楽しく続けられる習慣にしてくださいね。
そして最後にもう一度!
TikTok復活してます!『ドクターバナナの診療所』で検索してフォロー、よろしくお願いします。
それではまた次回〜!」
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