第62回 夜尿症の治し方

実は増えている子供のおねしょ（夜尿症）について　泌尿器科医が解説します。

本日は、子供たちの間に一般的に見られる問題である「夜尿症」について解説します。

夜尿症とは、子供が就寝中に尿を漏らす状態を指します。

主に5歳以上の子供に見られ、多くの場合、成長とともに自然に解消します。

ただし、時にはそれが続き、子供自身や親を悩ませることもあります。

症状としては、就寝後に尿を漏らすことが主ですが、日中にも尿意を感じることなく尿を漏らす子供もいます。

また、大量に水分を摂取する、深い眠りから覚めない、便秘、尿路感染症など、他の症状も同時に出ることがあります。

治療については、まずは自宅で行う方法から始めます

。水分摂取量を管理し、特に就寝前の飲み物の摂取を控えることが推奨されます。

また、子供にトイレのスケジュールを作らせ、定期的にトイレに行くように指導します。

夜尿症の子供は深い眠りからなかなか覚めない傾向があるので、親が就寝前と深夜に一度、トイレに連れて行くと良いでしょう。さらに、子供が尿を漏らした時は罰せず、むしろ励まし、協力的な姿勢を示すことが大切です。

これは子供の自信を保ち、問題解決への動機付けを促します。

上記の自宅での対策が効果を発揮しない場合、医療機関での治療を検討することがあります。

専門医は、尿の生産を抑える薬物療法、尿意を覚醒させるアラーム療法、あるいは膀胱のコントロールを向上させるための行動療法などを提案することがあります。

医療機関では、専門医がまず原因を探るための詳しい検査を行います。

これには尿分析、血液検査、超音波検査、尿流量測定などが含まれます。

これらの検査により、夜尿症の背後にある可能性のある他の病状、例えば尿路感染症、糖尿病、膀胱機能障害などを確認します。

夜尿症はストレスを引き起こす可能性がありますが、理解と寛容さを持つこと、そして適切な治療を行うことで、

子供はこの問題を克服できます。遠慮せずに医療機関に相談し、子供の成長と健康をサポートしましょう。

以前くぼたクリニック松戸五香の場所は小児科としてリニューアルオープンします！