第57回 5月8日から5類感染症に変更になる新型コロナウイルスの変更点について

5月8日から、新型コロナウイルス(COVID-19)が日本で5類感染症に変更されることに伴い、以下の変更点があります。

  1. 感染症の分類: 新型コロナウイルスはこれまで特定感染症として分類されていましたが、5月8日からは5類感染症に分類されます。5類感染症は、感染症法により設定された5つのカテゴリーのうち最も軽度なもので、風邪やインフルエンザなどが含まれます。
  2. 届出義務の変更: 特定感染症では、医師は感染が疑われる患者を見つけた場合に速やかに保健所に届け出る義務がありました。5類感染症に変更されることで、感染が確認された患者についてのみ届け出が必要となります。
  3. 入院基準の見直し: 5類感染症への変更により、新型コロナウイルスの感染者は原則として自宅療養が推奨され、重症化リスクが高い患者や症状が悪化している患者のみが入院対象となります。これにより、医療機関の負担が軽減されることが期待されます。
  4. 検査方針の変更: 5類感染症に変更されることで、検査方針も見直されます。無症状や軽症の患者に対するPCR検査の実施が抑制され、症状がある患者や感染リスクの高い患者に絞って検査が行われることになります。
  5. 予防接種の継続: 新型コロナウイルスの予防接種は、5類感染症に変更された後も継続して実施されます。引き続き、感染リスクの高い方や高齢者を中心にワクチンの接種が推奨されます。

これらの変更点を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の対応がより効果的かつ効率的になることが期待されています。

5類感染症への変更は、新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種の進捗を考慮した結果であり、感染拡大の抑制や医療体制の維持がより現実的になることが期待されています。

しかし、変更後も新型コロナウイルスへの警戒を怠らないよう注意が必要です。感染症法に基づく対策が緩和されることで、個人の感染予防対策や正確な情報の収集がさらに重要となります。手洗い、うがい、マスクの着用、3密(密閉・密集・密接)の回避、適切な換気などの基本的な感染予防対策を引き続き実践し、感染リスクを低減させましょう。

また、新型コロナウイルスの変異株が今後も発生する可能性があるため、ウイルスの動向や感染状況を注視し、必要に応じて対策を見直すことが大切です。国や自治体は引き続き感染状況をモニタリングし、感染拡大が再び懸念される場合は、対策の強化や感染症の分類の再検討を行うことが予想されます。日本国民として、感染症対策に協力し、自分自身や周囲の人々の健康を守ることが求められています。

厚労省

厚生労働省 H Pより

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